相続税の早見表は嘘?無料ソフトの落とし穴と正しい計算方法

「相続税っていくらかかるの?」そう思ったとき、インターネットで「相続税早見表」を検索する方は多いでしょう。

確かに早見表を見れば、大まかな税額はわかります。
しかし、「この表の通りに申告すれば大丈夫」と思っているなら、それは大きな間違いです。

早見表や無料の計算ソフトには、致命的な「前提条件の罠」があります。
今回は、なぜ早見表だけでは不十分なのか、その理由と、本当に正しい税額を知るためのツール『簡単相続ナビ』について解説します。

目次

まずは確認!「相続税早見表」

まずは一般的な早見表を見てみましょう。
これは「遺産をすべて法定相続分通りに分けた場合」の概算税額です。

注:

  1. 遺産を相続人が法定相続分により相続した場合の相続税額(1万円未満を四捨五入)。
  2. 遺産の総額は、基礎控除を差し引く前の課税価格の合計額。
  3. 相続税額の計算上、配偶者の税額軽減のみ適用し、未成年者控除などの税額控除は考慮していない。

配偶者と子供がいる場合の早見表

子どもの人数
1人2人3人4人
基礎控除前の遺産額5,000万円40万円10万円0円0円
6,000万円90万円60万円30万円0円
7,000万円160万円113万円80万円50万円
8,000万円235万円175万円137万円100万円
9,000万円310万円240万円200万円163万円
1億円385万円315万円262万円225万円
1億5,000万円920万円748万円665万円588万円
2億円1,670万円1,350万円1,217万円1,125万円
2億5,000万円2,460万円1,985万円1,800万円1,688万円
3億円3,460万円2,860万円2,540万円2,350万円
3億5,000万円4,460万円3,735万円3,290万円3,100万円
4億円5,460万円4,610万円4,155万円3,850万円
4億5,000万円6,480万円5,493万円5,030万円4,600万円
5億円7,605万円6,555万円5,962万円5,500万円

※配偶者は「配偶者の税額軽減」適用後の税額(実質0円)を含まない、子供全員分の税額合計です。

子供のみの場合の早見表

子どもの人数
1人2人3人4人
基礎控除前の遺産額5,000万円160万円80万円20万円0円
6,000万円310万円180万円120万円60万円
7,000万円480万円320万円220万円160万円
8,000万円680万円470万円330万円260万円
9,000万円920万円620万円480万円360万円
1億円1,220万円770万円630万円490万円
1億5,000万円2,860万円1,840万円1,440万円1,240万円
2億円4,860万円3,340万円2,460万円2,120万円
2億5,000万円6,930万円4,920万円3,960万円3,120万円
3億円9,180万円6,920万円5,460万円4,580万円
3億5,000万円1億1,500万円8,920万円6,980万円6,080万円
4億円1億4,000万円1億920万円8,980万円7,580万円
4億5,000万円1億6,500万円1億2,960万円1億980万円9,080万円
5億円1億9,000万円1億5,210万円1億2,980万円1億1,040万円

早見表と無料ソフトの「3つの落とし穴」

早見表を見て「うちはこれくらいか」と安心するのは危険です。
実際の相続では、以下のようなケースが頻繁に起こり、税額は早見表と全く異なる結果になります。

1. 法定相続分通りには分けない

早見表は「法定相続分(例:妻1/2、子1/2)」で計算されています。
しかし実際には、「妻が自宅をすべて相続する」「長男が事業資金を多めに相続する」など、遺産分割の割合は家庭によってバラバラです。

分割割合が変われば、適用できる控除額も変わり、税額は大きく変動します。
早見表では、こうした「実際の分割案」に基づいた計算はできません。

2. 二次相続を考慮していない

早見表の税額が安いからといって、配偶者に多く相続させると、次にその配偶者が亡くなった時(二次相続)に子供たちに莫大な税金がかかることがあります。
無料ソフトの多くは「一次相続」しか計算できず、将来のトータルコストを見誤る原因になります。

3. 無料ソフトは「集客用」である

ネット上の無料計算ソフトの多くは、税理士事務所が「お客さんを集めるため」に作った簡易的なものです。
あえて詳細な機能(土地の補正計算や特例の適用判定など)を省き、「正確な計算は有料相談で」と誘導する仕組みになっています。

『簡単相続ナビ』で「本当の税額」を知ろう

「じゃあ、どうすれば正確に計算できるの?」
そこでおすすめなのが、ソフトウェア専門会社が開発した『簡単相続ナビ』です。

『簡単相続ナビ』は、税理士への誘導を目的としない、純粋な「高機能シミュレーションソフト」です。
早見表や無料ソフトではできない、以下のことが可能です。

  • 自由な分割割合での試算:「母70%、長男20%、次男10%」など、リアルな遺産分割案で税額を計算できます。
  • 二次相続までシミュレーション:一次・二次トータルで最も税金が安くなる分割パターンを提案します。
  • 特例の自動適用判定:「小規模宅地等の特例」などが使えるかを判定し、節税効果を織り込んで計算します。

AIパートナー「そうぞくん」もサポート

「入力方法がわからない」「用語が難しい」といった場合も安心してください。
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まとめ:早見表はあくまで「目安」

相続税早見表は、あくまで「目安」に過ぎません。
大切な資産を守り、無駄な税金を払わないためには、ご自身の状況に合わせた正確なシミュレーションが不可欠です。

高額な税理士費用を払う前に、まずは『簡単相続ナビ』を使って、ご自身の手で「本当の相続税額」を計算してみませんか?
正しい数字を知ることが、円満な相続への第一歩です。

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以下の記事では、税務処理に詳しい税理士をご紹介していますので、ご参考にして下さい。

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